装備は軽く20kg超!体力・知識・技術が必須
屋久島の山岳部の要所に配置された、荒天時や負傷者の避難を主目的として建てられた簡素な建物“避難小屋”。
水場とトイレを備え風雨を凌げる建物ですが、一般に山岳にある山小屋との最大の違いは“常時人がおらず、食事や消耗品などの提供が無い”こと。
山岳部に泊まって2日間歩く・ロスの少ない一筆書き

単に雨風が凌げるって言うだけ。
例えば初日に宮之浦岳ほか奥岳を歩き、翌日は縄文杉を楽しんでから白谷雲水峡へ抜ければ、ロスの少ない“一筆書き”で多くのメインスポットを楽しむことが出来ます。何より縄文杉への長~いトロッコ軌道を往復しなくていいんですものw
避難小屋に宿泊すれば可能です。但し、2日分の食料と着替えはもちろん、寝袋とマット(無いと痛いし冷たくて眠れない)、ストーブとコッフェル、万一避難小屋が一杯の時を考えてテントも。
テント・コッフェル・ストーブは複数人で行くなら分担する、または携行しないとしても、食糧全てを乾物にしても、衣類の少ない夏場でも、屋久島だから水を持たないで済む分軽いとは言えザックは軽く20kg超!
子供を負ぶって山を歩くようなもの。
野営の知識・技術ももちろん必須
屋久島にはクマやイノシシはいません。里の草地には毒蛇のヤマカガシとマムシがいますが、小屋の中や小屋周りのデッキなどは安全です。
だからと言って“誰でも、初心者でも大丈夫”な訳なく、ある程度キチンと睡眠・食事を取れる知識や技術がないと、翌日は事故に繋がりかねません。
15時頃までには小屋に到着する、酒を飲みすぎない、夜は歩かない、静かに…常識的なルール・マナーですが、不慣れな人ほど興奮して忘れがち。
体力的に問題なければ、熟練した方、またはプロガイドと一緒なら何とかなるかな…
もしも山小屋(営業小屋)があったら「どんなに楽しいか!」と思う半面、人間の生活活動による自然への影響を思うと「止む無し…」。 不便であればある程、初心者・観光客から遠くなるので、環境保護には効果的ですね~。