不老長寿の水「益救雲水」 盛夏でも冷たく、とても柔らかで美味しい軟水

白谷雲水峡を源とし、白谷林道沿いに湧く“不老長寿の水・益救雲水”
竹の樋から苔むした石の水受けへとめどなく流れ落ちる湧き水は盛夏でもとても冷たく、柔らかでとても美味しい軟水。山の神、火の神、水の神に祈りを捧げ、無病息災を願う神事に“ご神水”として用いられることが由来

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背景画像:苔むす森・白谷雲水峡に降る雨は宮之浦地区の生活水(©Σ64 CC-BY 3.0)

不老長寿を願う “益救雲水” (やくうんすい)

不老長寿の水「益救雲水」は盛夏でもとても冷たく、柔らかでとても美味しい湧き水

不老長寿の水「益救雲水」は盛夏でもとても冷たく、柔らかでとても美味しい湧き水

山岳信仰のある屋久島で行われる行事のひとつ、8月に宮之浦で行われる「屋久島ご神山祭り」のご神水として用いられる益救雲水。

山の神に祈りを捧げ、感謝するとともに里の人々の末永い平和を祈るこの祭りで、益救神社の宮司によるご神水禊ぎ神事の後、この水を受けた(かけられた)体は、向こう一年間を無病息災で過ごせるといいいます。

益救雲水を飲むと不老長寿の身になるということではなく、白谷雲水峡から運ばれたご神水“益救雲水”を用いた神事によって無病息災で過ごせるということから“不老長寿の水”という事になっています。

白谷雲水峡入口駐車場から500mほど宮之浦側に下りたところにあります。真夏でもとても冷たい湧き水、軟水なのでとてもやわらかなく美味しいですよ。

この屋久島最大規模の祭り“ご神山祭り”は、無病息災を願う“ご神水禊神事”と、山の神を迎えるための火を起す“ご神火おこし”がメインの行事とは言うものの、元々は宮之浦の青年団の納涼夏祭り。平成元年から文化的なものを取り入れて盛大な祭りにしようと始まったもので、芸能大会、抽選会、ライブに花火大会、海上自衛隊ミサイル艇の一般公開などもある普通の娯楽的なお祭りで、神事も益救神太鼓と同じ単なるイベントにも映ります。
年号が平成となってから既に長い年月が過ぎていて、祭り以前から益救雲水を不老長寿の水としていたのか、そもそも益救雲水という名が付いていたのか。ご存知の方はご教授ください。

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